マグネシウム

マグネシウムは、人間の体の中の、多くの代謝酵素に関係しています。とても大切なミネラルですが、現代人は慢性的に不足しているようです。
スーパーマーケット等で売られているお野菜に含まれるマグネシウムは、従来の自然栽培のお野菜の3分の1に減ってしまっているそうです。苦味の無い甘いお野菜が多いですものね。(マグネシウムは苦いのです)
マグネシウムは、お野菜だけではなく、海にもたくさんあります。皮膚からも吸収されます。

Dr. Carolyn deanのマグネシウムの本『The Magunesium Miracle』は有名ですが、You tubeに、2016年(このHP関係者が留学中の)リオルダンクリニックで、Dr. Carolyn Deanが、Skypeで講演された動画がありました。以下にその内容の抜粋を、日本語で紹介します。

リンク先:2016年IVCセミナーでのDr. Carolyn Deanの講演(動画)

抜粋要約(日本語)

• 老化は、Redox(酸化還元)バランスのアンバランスと考えられる。Mgは大変優れた抗酸化物質である。
• 一酸化窒素は血管拡張という大変重要な働きがあるが、これはMgの存在下でおこる。
• Mgの欠乏は、ミトコンドリア機能不全を引き起こす。:呼吸能力低下、ROS産生増加、インスリン抵抗性の亢進、2型糖尿病と関連している。ATP産生低下により、インスリンによるグルコースの取り込みや、β細胞におけるインスリン分泌などの、エネルギー消費が制限されるため。
• ミトコンドリアにほとんどのMgがある。(クレブスサイクル前の)解糖系の8のうち6つのステップに関与しており、Mg低下は糖尿病のサインである。
• Textbook of Natural Medicine -Pizzomo and Murray-
• Mg欠乏は炎症と全身のストレスを引き起こす
• 人口の80%の人は、Mgが欠乏している
• ラットの研究では、マグネシウム低下が心筋細胞において、P因子、炎症細胞、サイトカイン、ROSを増加させ、抗酸化物質低下させる
• マグネシウム欠乏は線維芽細胞の老化をもたらす
• マグネシウム欠乏によるカルシウムチャンネルの解放によって、炎症と、NF―kBの活性が増加する。
• 高フルクトース食、低マグネシウム食は、酸化ストレスを増加させ、インスリン抵抗性とメタボリックシンドロームを引き起こす。
• Mgは700~800もの代謝反応に関与する。
•参考文献→ ‘Molecular Mechanism of Endothelial and Vascular Aging: Implications for Cardiovascular Disease.’ Eur Heart J. 2015;36(48):3392-3403.
• 「心臓や脳のミトコンドリアや細胞質において酸化ストレスが増加することによって、ほとんどの心血管疾患や脳血管疾患が引き起こされている。」

マグネシウムの働き
• エネルギー産生:ATP-Mg
• 膜の安定:神経の励起や、筋肉の収縮を減らす
• タンパク質産生:NMDA受容体など3751ものMg関連受容体が蛋白に存在する
• RNAと DNA:核酸の機能的完全性に必要
• GTP、ホスホリパーゼC、アデニル酸シクラーぜ、グアニル酸シクラーぜの補因子
• 700-800の酵素反応
• チャンネルの機能調整:特にK, Ca, Naチャンネル
• 細胞間シグナル:酸化
• 神経、筋の機能

絶対読むべき論文
‘Short-term Magnesium Deficiency Downregulates Telomerase, Upregulates Neutral Sphingomyelinase and Induces Oxidative DNA Damage in Cardiovascular Tissues: Relevance to Atherogenesis, Cardiovascular Disease and Aging’. Int J Clin Exp Med. 2014; 7(3): 497-514.

• 42のリファレンスによると、Mgの細胞間シグナルは心筋の血行動態、血管の緊張、反応性、内皮機能、炭水化物やヌクレオチド、脂質の代謝、フリーラジカル産生、ゲノムの安定性に非常に重要。
• 17のリファレンスによると、Mgはカルシウム取り込み、などに重要。
• Mgは抗炎症、抗酸化力が高い。
• Mg不足は不整脈起こす?- Mgは心房細動を多く治してきた。
• Mg不足は腎不全を起こす?- MgはCaを溶解し、腎結石の予防にもなる。もちろん腎機能改善にも。

フッ化物の作用:
• フッ化物は多くの薬物に添加されている(脂質二重膜を溶かすので、薬の効きが良くなる。脳でも)
• Mgを低下させる。そして心血管疾患が起こり、それをまたフッ化物が入った薬で治療して、Mg低下がさらに進むという悪循環がおこる。
• フッ化物は遊離しないといわれているかもしれないが、実際は腸内細菌により遊離する。
• シプロフロキサシン(ABx)はマグネシウムと結合し、マグネシウムフッ化物を作る。筋肉痛、筋融解、心房細動などの副作用が知られている。
• プロザック(SSRI)はフッ素を3つもつ分子。パキシルも、Flecainide、Desflurane、Prevacid、Diflucan(antifungal)、Celebrex、Advair(Asthma inhaler)、、、、

Dr.Carolyn deanの言葉
• Redox Therapyでほとんどの慢性疾患を改善できると思っている。
• 血清Mgテストは体内の1%しか反映しないので意味がない。
• イオン化Mgテストは最も正確だが、アメリカの5000の研究所のうち140しかやっていない。
• 次に正確なのはRBCのMg。ただRBCにはミトコンドリアが存在しないので、この結果は体内の他の細胞の結果とは異なる。
• Mg治療を始めると、3~6ヶ月は値が下がったまま。これは体内でMgを必要とする酵素反応などが多いため、飽和するのに18ヶ月程度かかるため。
• 4.2~6.8mg/dlが平均range、optimal rangeは6~6.5前後
• 先の絶対読むべき論文‘Short-term Magnesium Deficiency Downregulates Telomerase, Upregulates Neutral Sphingomyelinase and Induces Oxidative DNA Damage in Cardiovascular Tissues: Relevance to Atherogenesis, Cardiovascular Disease and Aging’. Int J Clin Exp Med. 2014; 7(3): 497-514. 内に、イオン化Mgの測定は新時代のテクノロジーで、高血圧や虚血性心疾患、抹消血管障害、、、、、、、などいろいろに使えると書かれている。
• Mgの必要量は、RDAでは350-400mgとなっているが、その2倍は必要。100年前は食事から500mg程度摂取できていたというが、現代では200mg/日程度。
• エプソンソルトを2カップ風呂に入れる
• 経口は最高20%吸収される。酸化マグネシウムは4%程度の吸収率。クエン酸マグネシウム。マグネシウムはグリシネート、タウレートなどいろいろなものによってキレートされる。
• ReMagはピコサイズのイオン性の安定化したマグネシウム。細胞のミネラルチャンネルと同じサイズ。1兆分の1のサイズ。
• 経皮Mgサプリは、オイル、ジェル、クリーム、リキッドなどがある。

子癇の治療のみにMgを使用するのは勿体無い。